とはいいながら、子どもにとっても親から切り離されることは大きなストレスです。越えなければならな壁ではありますが、高い壁であることは間違いありません。帰られましたらたっぷりの愛情を注いでください。今日はのっけからお家からのお弁当の日です。こちらもたっぷりの愛情が注いであることと思います。
保育が始まって4日目。今年から担任を持つ、幼稚園の先生になって2年目の先生たちはいつ果てるとも知れない戦いに困惑していたりしますが、誰もが通る道です。頑張りましょう。去年1年間見てきたはずですが、やっぱり実際に担任になると違うものです。そのことを今痛感しているはずです。
念のために申し上げます。泣いている子は写真に入っていません。後から本人の名誉を傷つけると困るので。今は座ってもらうために大変な努力をしています。でも、ここを通らないと幼稚園の教育はできません。年少さんは今各クラス3人の先生が入っています。
年長組さんと年中組さんはさすがにいたって平和です。年中組さんは身体測定。前回からどれだけ背が高くなったかな。
4月4日のブログの内容をもう少し詳しく説明します。大阪市北区においては平成25年12月と平成30年12月を比較(住民基本台帳調べ)して人口が15,360人増加しています。同じく人口の増加が著しい吹田市(人口約37万人)が8,854人増加したのと比較しても、人口規模にして13万人弱の北区の増加が顕著であることは了解いただけるものと思います。
しかし、それにもまして顕著なのは0-4歳の乳幼児の増え方です。
北区では乳幼児が上記の5年間で1,259人増加しています。ピンとこないかもしれませんが吹田市は同じ期間で960人の増加です。
北区はこの数年で急激に若々しく活気にあふれる街になってきました。
ところが、大阪市全域でみると上記の期間で47,178人人口が増加しているにもかかわらず、0-4歳の乳幼児は実は4,060人減少しています。
北区に次いで乳幼児人口が増えているのは、西区の964人、中央区の661人ですが、大阪市内の多くの区で乳幼児は大幅に減少しています。
近い将来に幼稚園も保育所も確実に余ってきます。それに備えなければならない。幼児教育保育施設は重い宿題を課されています。
今年10月から国の制度としての幼児教育・保育の無償化(大阪市は4月から幼児教育無償化)が始まります。
保育の無償化に伴って、働くお母さんが増えるという予測があります。そうなるかもしれませんし、そうならないかもしれません。
そうなるとすれば保育の需要はさらに増えることが予想されます。だったら保育園を増やせば良いではないかと思われますが、ことはそう単純ではありません。
少子化にも関わらず幼稚園教諭・保育士の人材不足は深刻の度を深めています。先生が来ないだけではなく、すぐにやめてしまうのです。
大阪市の保育所の新規採用保育士のうち3分の1近くが1年以内に離職するというショッキングなデータもあります。
給与については幼稚園も保育所もこの数年で随分改善しています。それでも少ないという意見もありますが、改善はしています。働く側から見れば給与は高ければそれにこしたことはありません。でもお金だけではないんだということがこの事実から導き出されるのではないかと思います。
多少宣伝めいて聞こえますが(宣伝かな)、その中で当園は昨年より2名多い先生たちでスタートします。甘い考えかもしれませんが、今後もこの状況を維持できれば良いなと思います。
ご存知のように、大阪市の小中学生の学力は全国の政令指定都市中最低です。その理由の一つとして、母親が仕事等で忙しくて、子どもの勉強に向き合えないということが挙げられています。
子どもが自主的に学びに向き合ってくれればそれに越したことはありませんが、現実に子どもにそれを求めるのは酷な要求です。遊びたいさかりですからね。
このままいくと、日本人の学力は2極化するのでしょうね。学びに向き合う環境にある子とそうではない子。
幼稚園は学びに向かう環境を持つものでなければならない。子どもが接する最初の学校としての幼稚園。幼稚園は家庭から離れて、家庭ではできない教育を施すところ。その矜持として、学びを大切にしたいと思います。
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