韓国の2018年の出生率がついに1を割り込んで0.98になったそうです。
韓国は日本よりも先に幼児教育だけではなく保育も無償化しました。これによって女性の就労支援と少子化対策の一石二鳥をねらったものと思われます。
ところが出生率は下がり続け、とうとう1を割り込む事態になりました。
日本でも昨年10月から幼児教育の無償化とともに保育の無償化も始まりました。
これでは少子化に拍車をかけるだけではないかと思いましたが、私の予測通りだったのか他の要因があったのかはわかりませんが、韓国の施策はわるい前例になってしまいました。
幼児教育の無償化は世界的な潮流で、日本はむしろ遅れていましたからそれは良いことだと思いますが、保育の無償化には注意が必要です。
単純に既婚女性を、あるいは子育て世代の女性を労働市場に誘導するだけでは女性の負担が増えるだけで、これでは子どもを作ろうという気持ちにならないことは当然です。
子どもを産んでも負担があまり増えないように長時間労働から解放する施策が必要です。
長時間労働・長時間保育は女性にとって過酷なだけではなく、子どもにとってもまた過酷です。
「愛着障がい」という言葉がよく聞かれるになりましたが、障がいとまではいかなくても愛着に何かしらの困難を抱えている子どもは着実に増え続けています。
保育の無償化は理念としては反対しません。ですが、その前にやるべきことがあったのではないか。
ちなみに日本の2018年度の出生率は1.42ですが、その数字以上に少子化は進行していて、ついこの間出生数が100万人を割り込んだかと思ったら、今は91万人台。まさにつるべ落としです。
今からでも保育の無償化はやめて他のことにまわした方が良いと思いますが、こんなことを言ったら叱られるかな?
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